2016年に六本木にある国立新美術館で開かれた「MIYAKE ISSEY展: 三宅一生の仕事」に参加いたしました。
北村みどりさんの企画のもと、
グラフィックデザイナー佐藤卓さんによる会場およびヴィジュアル・デザイン
デザイナー吉岡徳仁さんによる空間デザイン
中村勇吾さん、tha.メンバーと音楽家のCorneliusさんによるインスタレーション
という最高のフォーメーションです。
映像ルームでは北村みどりさんを総合ディレクターとし、
写真家の高木由利子さん、
映画監督・CMディレクターの中島信也さん、
映像作家のパスカル・ルランさんとともに
山中は〈紙衣〉と〈ウォーターフォール・ボディ〉の2作品の上映となりました。
展覧会ウェブサイト
http://2016.miyakeissey.org
国立新美術館
http://www.nact.jp/exhibition_special/2016/MIYAKE_ISSEY/
展覧会概要
国立新美術館では、来る2016年3月16日(水)から6月13日(月)まで、デザイナー・三宅一生氏の展覧会を開催します。2007年の開館以来、「さまざまな美術表現を紹介し、新たな視点を提起する美術館」を活動理念とする国立新美術館では、デザインは重要な展示テーマの一つと考えてきました。このたびの展覧会「MIYAKE ISSEY展: 三宅一生の仕事」は、三宅氏が活動を開始した1970年から現在に至る約45年間の仕事を紹介する、これまでにない規模の展覧会となります。
三宅氏は常に次の時代を見据えながら、新しい服づくりの方法論と可能性を示しています。それは、1960年に日本で初めて開催された世界デザイン会議において、当時、多摩美術大学在学中であった三宅氏が、衣服デザインが含まれないことに疑問を持ち質問状を送ったことに始まります。既にそこには、衣服は時代と共に移ろう「ファッション」として存在するのではなく、より普遍的なレベルで私たちの生活と密接に結びついて生まれる「デザイン」であるという三宅氏の思想が見て取れます。以来、既成の枠にとらわれない自由な発想のもと、独自の素材づくりから始まり、「一枚の布」と身体との関係や、そこに生まれる「ゆとり」や「間(ま)」を追求しています。また、チームと共に粘り強いリサーチと実験を行い、革新性と着心地のよさを兼ね備えた衣服を生み出しています。
本展では、初期から最新プロジェクトまでの全仕事を通して、ものづくりに対する三宅氏の考え方やデザインアプローチを明らかにし、未来に向けた更なる創作の可能性を探ります。三宅氏の仕事の多様性や豊かさを示しつつ、細部をも丹念に紹介する本展は、今なお進化し続ける三宅氏の服づくりについて明らかにするものです。子どもから大人まで、誰もがつくることの楽しさに触れていただくとともに、本展が自由な発想を押し広げ、創造力を刺激する機会となれば幸いです。
Art, Documentary, Exhibition, Screen